白髪染めとおしゃれ染め、ヘアカラーの仕上がりイメージ
おしゃれ染めと白髪染めの違い
おしゃれ染めと白髪染めの大きな違いは、白髪を染めるためのブラウンの成分(10円玉のような褐色)が含まれているかどうかです。
おしゃれ染めは、クリアな発色を重視しているため、ブラウンの配合が少なめです。そのため、白髪に使うと透明感のある仕上がりになります。一方、白髪染めは、白髪をしっかりと染めるために多くのブラウンが含まれているため、おしゃれ染めよりやや落ち着いた(茶色の範疇の)色味になりがちです。
白髪染めの色味について
「白髪染めには色味(色の種類)がない」と思われがちですが、そんなことはありません。代表的なものとして、以下の3種類があります。
- ウォームブラウン: 暖かみのあるブラウンで、日本人の肌によく馴染み、ツヤが出て優しい印象になります。
- ナチュラルブラウン: 定番のカラーで、誰にでも似合いやすく、上品で洗練された雰囲気に仕上がります。
- アッシュブラウン: 赤みを抑えた寒色系のブラウンです。日本人特有の赤みを抑えたい方や、クールな印象にしたい方におすすめです。
なお、「自然な仕上がり」として5〜6レベルの茶色を目指し、全体の10〜25%程度の白髪をしっかりカバーしたい場合は、6レベルまでの白髪染めを使うと良いでしょう。
白髪染めでも明るい色は可能?
「白髪染めは暗い色しかできない」というのは誤解です。白髪も明るく染めることは十分に可能です。
- もし全体の白髪率が30%以上で、7〜9レベルの仕上がりを目指すなら、7〜8レベルの白髪染めを使ってみましょう。暗い地毛のトーンを上げながら、白髪に染料が入ることで「薄(うす)ボカシ」のような自然な仕上がりになります。
- また、全体の白髪率が50%以上で、白髪に濃い色味を加えて馴染ませるのではなく、地毛を明るくして10レベル以上の明るさにしたい場合は、おしゃれ染めを使うことで、より柔らかく鮮やかな仕上がりになります。
実は、白髪はパッと見は「白い」ですが、わずかに黄色メラニン(フェオメラニン)が残っています。そのため、ブリーチを施すと黄色くなるのはこのメラニンの影響です。ブラウン量が少なくトーンが高いおしゃれ染めを用いると、かえって発色がキレイになることがあります。
ご自身の求める仕上がりと白髪の状態を合わせて考えると、ヘアカラーをより楽しめます。
Originally posted 2025-07-03 18:05:42.





