髪質や状態に合わせた縮毛矯正の案内
archでは縮毛矯正の薬剤選定は、髪の状態を正確に見極めることから始まります。
お客様の髪の履歴や現在の状態、そして「どんな仕上がりになりたいか」をしっかりお聞きした上で、最適な薬剤と施術プランをご提案することが大切と考えています。
エイジング毛(加齢による毛質の変化)への対応
加齢により、髪は細く、乾燥しやすく、クセが強くなったり、うねりが出やすくなったりします。同時に髪の内部構造が変化し、ダメージを受けやすくなるため、より優しい薬剤選定が重要です。
- 薬剤: 基本的にシステインやGMT/スピエラなどの低刺激で還元力が穏やかな薬剤を選びます。髪の体力が低下しているため、過度なアルカリによる負担は避けるべきです(元々、白髪染めなどカラー施術でアルカリに当たってる履歴もあると思います。)。
- 注意点: 髪の細さや乾燥具合を見極め、薬剤の放置時間やアイロンの温度も慎重に調整します。栄養補給のためのケラチンやCMC、コラーゲンなどのトリートメント成分も必須です。
新生毛と既施術毛への対応
縮毛矯正は一度かけた部分は半永久的にストレートが持続するため、リタッチ(根元の新生毛のみの施術)が基本です。
- 新生毛(新しく生えてきたクセ毛): 過去の施術履歴やダメージがない健康な部分なので、その毛のクセの強さや硬さに合わせてチオグリコール酸やシステアミンなど、ある程度還元力のある薬剤を選びます。

- 既施術毛(すでに縮毛矯正がかかっている部分): 基本的には薬剤をつけません。もし乾燥や軽いうねりがある場合は、GMT/スピエラや酸熱トリートメントなど、極めて低刺激な薬剤を短時間塗布するか、トリートメントのみで対応します。

- 薬剤の塗り分け: 根元と毛先でダメージレベルやクセの強さが大きく異なるため、薬剤を塗り分ける「2タッチ塗布」が必須となります。
ハイライトなどの混合ダメージ毛への対応
ハイライトやグラデーションカラー、バレイヤージュなどで部分的にブリーチをされている髪は、一見健康そうに見えても内部に深刻なダメージを抱えていることが多いです。
- 薬剤: ブリーチ部分にはGMT/スピエラなどの酸性還元剤を優先的に使用します。ブリーチがかかっていない部分には、ダメージレベルに応じてシステインやシステアミンを選ぶなど、複数の薬剤を細かく塗り分ける高度な技術が求められます。
- 注意点: ブリーチ毛は薬剤反応が早く、過軟化しやすいです。アイロンの熱によるダメージも受けやすいため、温度やプレスにも細心の注意が必要です。施術前の丁寧なカウンセリングと毛髪診断が何よりも重要になります。
縮毛矯正の薬剤の使い分けは、美容師の知識と経験が非常に問われる部分です。お客様の髪質、ダメージレベル、希望の仕上がりをカウンセリングでしっかり把握し、最適な薬剤を選定することが、成功の鍵となります。
是非、archに縮毛矯正の相談をして下さい。
Originally posted 2025-07-11 18:09:46.




