あけぼの大豆の成長録|同じように育てているのに、少しずつ違う

美容室のベランダで育てている、山梨県身延町「うりぼうの里」のあけぼの大豆。

今回は、8月上旬から中旬にかけての成長記録です。

毎日見ていると、正直なところ、それほど大きな変化には気づきません。

「少し葉が増えたかな」

「ちょっと伸びたかな」

そのくらいです。

でも、写真を撮って、前の写真と見比べて、メジャーを当てて、土の状態まで測ってみる。

すると、少しずつ変化が見えてきました。


「あれ、ちゃんと伸びてる」

最初の頃は、まだ小さな株という印象でした。

ところが、メジャーを当ててみると、株によっては40cm前後。

さらに時間が経つと、60cmを超え、なかには70cm近くまで伸びている株も出てきました。

写真で見ているだけだと、

「そんなに伸びたかな?」

と思うのですが、メジャーを当てると分かります。

ちゃんと伸びている。

しかも、最初は必要だと思っていなかった支柱も必要になってきました。

茎が上へ上へと伸びていくので、倒れないように支える。

植物が大きくなったことで、こちらの対応も変わっていく。

最初から完璧な栽培計画があったわけではありません。

大豆が伸びた。

だから支柱を立てた。

そんな感じです。


同じベランダなのに、同じようには育たない

今回、写真を撮っていてもう一つ気になったことがあります。

それは、株によって成長の仕方がかなり違うことです。

葉の大きさも違う。

茎の伸び方も違う。

そして、土の表面を見ると、雑草の生え方にも違いがあります。

同じベランダに置いて、同じように水をあげているつもりでも、少しずつ違ってくる。

「同じ条件なら、同じように育つんじゃないか」

と、どこかで思っていたのですが、実際にやってみると、そう単純でもないようです。

植物そのものの違いもあるでしょうし、鉢の置かれている場所、光の当たり方、土の状態、水分など、いろいろなものが関係しているのかもしれません。

ただ、今の段階では何が原因なのかは分かりません。

だからこそ、面白い。

 


「みどりくん」で土も測ってみる

今回は、土の状態も「みどりくん」で測ってみました。

測った場所やタイミングによって数字には違いがありました。

例えば、

  • pH 6.3
  • 水分 73%
  • 温度 26℃

という結果のところもあれば、

  • pH 5.9
  • 水分 77%
  • 温度 27℃

というところもありました。

別の場所では、

  • pH 7.1
  • 水分 75%
  • 温度 26℃

という結果も。

肥沃度の表示もNORMALだったりHIGHだったりします。

もちろん、この数字だけを見て、

「だから、この株はこう育った」

と結論を出せるほど簡単な話ではありません。

測定器の数字そのものについても、まだ勉強中です。

ただ、少なくとも分かったのは、

同じベランダのプランターでも、土の状態には違いがある。

ということ。

そして、その違いと植物の成長を一緒に見ていくと、今まで見えていなかったものが少し見えてきます。


大豆だけを見ていると、気づかないこと

今回、個人的に面白かったのは、雑草です。

大豆そのものを見ていると、

「順調に育っているな」

くらいにしか思わない。

でも、少し視線を下げて土を見ると、雑草の生え方が違う。

大豆以外の植物がどんなふうに出てきているのかを見ると、プランターごとの違いが少し分かる気がします。

考えてみれば、自然の中では大豆だけが存在しているわけではありません。

いろいろな植物があって、土があって、水があって、光があって、その中で一つの植物が育っていく。

ベランダの小さなプランターでも、ほんの少しですが、そんな世界ができている。

そう思うと、雑草も単なる「邪魔なもの」として見るのとは少し違って見えてきます。

もちろん、栽培するうえでは取り除いたほうがいいものもあるでしょう。

でも、まずは「なぜここだけ生え方が違うんだろう」と観察してみる。

今はそんな段階です。


成長を「大きくなった」だけで終わらせない

美容室で仕事をしていると、人の髪もそうですが、変化というのは意外と少しずつです。

昨日と今日で、劇的に変わるわけではありません。

毎日見ていると、変化に気づかないことも多い。

でも、写真を撮って比べたり、長さを測ったりすると、

「あ、伸びてる」

と分かる。

大豆も少し似ています。

毎日見ていると、昨日との違いはよく分からない。

でも、記録を残しておくと、40cmくらいだったものが60cm、70cm近くまで伸びていることに気づく。

数字にすると、時間が見えてくる。

そして、その数字だけでは説明できない違いも出てくる。

そこが面白いところです。


育てているつもりが、こちらも観察させられている

そもそも、なぜ美容室で大豆を育てているのか。

山梨県身延町のあけぼの大豆に興味を持ったことがきっかけですが、実際に育て始めてみると、単純に「大豆を収穫する」ということだけではなくなってきました。

美容室のベランダという、農業をするためにつくられた場所ではないところで育てている。

だから、当然うまくいかないこともある。

土の状態も違う。

雑草も生える。

株によって成長も違う。

支柱が必要になったり、葉の状態が気になったりする。

そのたびに、

「じゃあ、どうしようか」

と考える。

最初はこちらが大豆を育てているつもりだったのですが、最近は少し違う感覚があります。

大豆を観察しているうちに、こちらのほうが観察させられている。

そんな感じです。


この先、どうなるんだろう

8月上旬から中旬。

まだ大きな結果が出たわけではありません。

花がどうなるのか。

実がどのくらいつくのか。

プランターごとの差がさらに広がるのか。

それとも、最終的には似たようなところに落ち着くのか。

まだ分かりません。

だから、今のところ答えを出すつもりもありません。

写真を撮って、たまにメジャーを当てて、「みどりくん」で土を測る。

そして、

「前より伸びたな」

とか、

「こっちは雑草が多いな」

とか、

「この株はなんでこんなに違うんだろう」

と考える。

それを繰り返してみようと思います。

美容室のベランダにある、小さなプランター。

そこに山梨の大豆を植えてみたことで、普段なら気にしなかった土や雑草や光のことまで気になるようになりました。

こういうところから、何かが見えてくるのかもしれません。

まだ何が見えてくるのかは、分かりません。

でも、この先どうなっていくのかが、今は楽しみです。


あけぼの大豆 成長記録

場所: arch ベランダ
栽培: プランター
品種: 山梨県身延町「うりぼうの里」のあけぼの大豆
記録時期: 8月上旬〜中旬
観察項目: 株の成長、葉の状態、雑草、土壌の状態など

※土壌測定値は、その時点・その場所での測定結果です。数値と植物の成長との因果関係を示すものではなく、現在は観察記録として残しています。


この記事で一番伝わってほしいこと

同じように育てているつもりでも、植物も土も、少しずつ違っていく。
その「違い」を見つけながら、まだ答えのないものを観察していくことが、今は面白いと思っています。