地域ブランド「鉄(くろがね)椎茸」の農園を訪ねて
農業と福祉がつなぐ場所。地域ブランド「鉄椎茸」の農園を訪ねて
横浜の地で、農業と就労支援を掛け合わせ、地域ブランド野菜を育てる「青葉ファームランド」さんへお邪魔してきました。
私達自身、4年ほど前から「食」や「食育」、そして一つの産業・生業としての農業に深い関心を寄せてきました。
日頃お客様とお話しする中でも、ご家族に支援を必要とされる方がいらっしゃったり、18歳以降の「家庭以外の居場所作り」の難しさ、あるいは親御さんの経済的な不安や葛藤を耳にすることが少なくありません。
最近では「ヘラルボニー」がメディアで注目され、福祉とアートの融合が広く知られるようになりました。昨年、都筑ハーベストさんを訪ねた際にも、土に触れることの心地よさを肌で感じましたが、同時にそれを「産業」として継続させていく難しさも感じていました。
今回訪れた椎茸ファームは、徹底した温度管理がなされたハウス栽培です。
屋外の農業と比べると天候や季節の影響を受けにくく、ハウス内には穏やかで「ほっこり」とした空気が流れていました。
何より、そこで育つ椎茸そのものがとても愛らしく、印象的でした。
試飲させていただいた乾燥椎茸の戻し汁は、驚くほど風味が強く、その美味しさに圧倒されました。
農業のプロフェッショナルと就労支援が手を取り合い、笑顔とコミュニケーションが絶えない空間で育てられていること。その健やかな環境が、この味に反映されているのではないか。そんなふうに感じさせてくれる場所でした。
また、栽培のプロセスにおける循環の仕組みも興味深いものでした。
おがくずに熱と圧をかけて作られた「菌床(きんしょう)」に水を吸わせ、密封して約2ヶ月。椎茸はゆっくりと成長します。役目を終えた菌床は、3巡ほど活用された後、最終的には土へと還り、再び農業に再利用されるのだそうです。
横浜という街の奥深さと、これからの農業・福祉のあり方を改めて考える、貴重な一日となりました。




